食欲が抑えられない!その本当の理由とたった3つの対策
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コンビニスイーツが止められずにダイエットに失敗する友人
先日、学生時代に仲の良かった知人に久しぶりに会ったら、驚くほど太っていてビックリしました。
あんなに細かったのになんで!?と思いましたが、彼女曰く「食事に気を付けてダイエットしてはいるんだけど、突然甘いものが食べたくなってコンビニスイーツを爆買いしてしまうの。そのあとですっごく後悔して、2~3日は甘いものを我慢しようとするんだけど、またすぐに買い漁って食べちゃうってサイクルで・・・」。
食欲が抑えられず気づけば肥満になっていたという彼女ですが、これって彼女だけじゃないはず。あなたも突然甘いものが食べたくなって、せっかくのダイエットを中断してしまうことがありませんか?
甘いものが食べたくなる理由
視床下部が食欲をコントロールする
なぜ突然甘いものが食べたくなってしまうんでしょうか?
人間の食欲は脳の視床下部がコントロールしています。この視床下部には摂食中枢と満腹中枢が存在します。
私たちが食事すると、胃や腸で栄養が吸収されて血糖値が上昇し、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。すると視床下部の満腹中枢の活動が活発になり、満腹感を感じて食事を中止します。
血糖値が低下するとお腹が空く
一方、血糖値が低下すると、体脂肪から分泌された遊離脂肪酸が血液中に増加し、空腹感を感じて摂食中枢が働き出し、何かを食べたくなるわけです。
この視床下部の中枢を調節する要因には、神経伝達物質や消化管ホルモンなど40種類もの物資が関係しているとされています。
よく「急いで食べると太る」と言いますが、これは血糖値が上昇してインスリンが最高値となるには30分かかるため、満腹感を覚える前に食べ過ぎてしまうからです。
お腹がいっぱいでも食べてしまう本当の理由
食べ物を見るだけでもお腹は空く
ではこの中枢の働きを抑えれば食べ過ぎは防げるの?と思ってしまいますが、そんなに単純ではないんです。人間の食欲全体を統制しているのは「大脳皮質前頭葉」だからです。
例えば、お腹がいっぱいな時に美味しそうなアイスを見たら食べたくなった経験はありませんか。「甘いものは別腹」と言いますが、これは食欲が大脳皮質でコントロールされているからなんです。
失恋などストレスも過食の元に
他にもCMでスイーツの宣伝を見るとお腹がすいてきたり、新幹線で周囲の人が何かを食べてると自分も食べたくなったりするのは、摂食中枢以外にも前頭葉が判断して食欲をコントロールしているからなんです。
他にも人は失恋すると食べたくなったり、イライラするとつい何かを口に入れたりします。これも本来の食欲とは別の行動です。
食べ過ぎを防ぐ3つの方法
1.血糖値を一定に保つ
ではおさらいしてみましょう。食べ過ぎを防ぐために大切なことは3つあります。まず1つは血糖値を一定に保ち、下げ過ぎないことです。
血糖値が下がると視床下部が「何かた食べろ!」という指令を出します。そして血糖値が上がると満腹中枢が働いて「もう食べなくていい!」という指令が出ます。ですので、血糖値をあまり下げ過ぎないことが大事。
よくダイエットのために「1日1食しか食べてない」という方がいますが、これだと1食時に血糖値がドンと跳ね上がってしまうため好ましくありません。むしろ、軽い食事を1日4~5回とる方が血糖値は安定します。
また、満腹指令が出るまでは食事後30分は時間がかかるので、ゆっくり食事をすることも重要です。
2.食事しやすい環境を避ける
もう1つはなるべく食事の情報を与えないことです。人が食事している場所や、美味しい香りがする場所を避けること。こうして不必要な食事のきっかけを作らなくすることも大切です。
3.ストレスを溜めない
最後はストレスを避けること。失恋や仕事によるストレスも、満腹中枢と関係なく食欲を働かせてしまいます。できるだけリラックスして毎日を過ごすことが大切です。
もしストレスを感じた時は、運動したり、映画や音楽などエンタテインメントを楽しんだりして体にストレスを溜めないことが、過食を防いでダイエットを成功させるのには重要なことと言えます。